「許してくれ」と懇願された場合
パリ警察のポスターにこのような言葉があったそうです。
夫は妻を殴った翌日、花を買ってきました。
妻は夫を許しました。
夫が次に殴った翌日にまた、花を買ってきました。
妻は夫を許しました。
最後に殴られた後、友人たちが花を贈ってきました。
その日は妻の葬式の日でした。
(少し原文とは違うところがあるかもしれません)
これはDV(ドメスティックバイオレンス)の啓発のポスターのようです。
さて、本題に入りますが、もしモラハラ相手が
「許してくれ、もう今後一切こんなことはしないから」
と懇願してきたとしましょう。
中には花やケーキを買ってきたり、何やらロマンチックなものを用意していることもありますが、結論から言います。
絶対に許してはいけません。
モラルハラスメントは必ず繰り返されます。
本当にあの時は誠心誠意反省した可能性も無きにしも非ず、ですが翌日になるとけろっと忘れてまたあなたをいじめることでしょう。
もしそれで本当に更正したら、逆に何か裏を疑ってもいいと思います。
浮気相手などの次のターゲットを見つけたか、或いは何かしらの事情で自分がこう行動すると不利になるからと警戒してしていないだけなのか……。
許すと、必ず悪循環のサイクルがまた繰り返されます。
一時的な笑顔や泣き顔に、騙されないように気をつけるべきです。
離婚の手続きについて
今ここをご覧になっている方には、
「今にも離婚したい、夫が帰ってくると恐怖に怯えてしまうが離婚に応じてくれない」
とお悩みの方もいらっしゃると思います。
そこで、これは参考程度にしかなりませんが、離婚まで持ち込む手順を簡単ながら書いていきます。
まずは「離婚裁判」という概ねなるでしょう。それで「俺が悪かった、もうしないから許してくれ」と謝ることもありますが、一時的なものなので無視でいいです。
(本当にそれで公正することはありません)
裁判するお金もない、そもそも弁護士に相談するお金がない……。となりますと「法テラス」というのが便利です。
まずはメールか、サポートダイヤルに電話します(無料)。
そこで収入、貯金額を質問されます。そこでクリアすると無料法律相談の予定を決めます。
法律相談は30分と決まっています。同じ案件では3回までです。
もしそこで裁判を決心したが、お金がない場合は「立て替え」というのが効きます。
あまり関係ありませんが、「死亡者や胎児を訴えることはできない」ということだけは蛇足ですが明記しておきます。
そして一部には「一度でも精神科に行った人間は証人にはできない」という噂もありますが、あくまで噂です。それで本当にできないのなら4分の1の人間が証人になれません。
そこからは家庭裁判所の管轄として夫との争いになります。
しかし、何度も言いますが、許しを請うことがあっても、例え花やケーキを買ってきても、許してはいけません。
一時的な機嫌取りにすぎないのです。
ここからはこのサイトではなく、弁護士にお任せする方がよいでしょう。
(途中で投げ出すようで申しわけありませんが……)
それではあなたの光が見えることを祈ります。
(参考サイト:法テラス→http://www.houterasu.or.jp/index.html)
自己愛とモラハラ
今度はちょっと難しいお話をします。
心理学や精神医学に触れる話をします。
あなたは「自己愛性パーソナリティ障害」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
「自己愛」と書かれているので、「自分大事なんだな」と何となく予想はつくと思います。
しかし、実際は逆で「自分の劣等感を隠すために意地を張っている」のです。
さて、どういうことでしょう?
幼少の頃にテストで100点取ったとしましょう。
「よしよし、良くできた子ね!偉いわ!」とおもちゃを買ってもらえました。
しかし、次のテストでは10点しか取れませんでした。
すると、「あんたは出来損ないね!あっちいってちょうだい!」と否定的な返答が返ってきます。
そうなると自分はいつも100点を取る優秀な子どもにならなければいけなくなります。
それがどんどん膨らみ、「自分は周囲に称賛されるに値する人間だ」と思いこむのです。
そうしないと、自分のもろい自己愛が崩れてしまうからです。
何でも上へ上へ目指しますが、努力はしているかというとそうでもないこともあります。
それでも自分は偉いのだと。
周囲は単なる自分を上げたり称賛してくれたりする「道具」でしかなく、使えなくなると平気で捨てます。
さてそこのあなたに「夫が偉そうでいつもけなしてびくびくしている」という方もいらっしゃると思います。
自分が妻の優位に立つことで威張ることしかできない、哀れな夫だと感じたことはあると思えるようになるでしょう。
ただ、怖いのは確かですそれは本当です。
ただ、夫はあなたがいないと何もできないのです。
だから、逃げだせば保っていたもろい自己愛が崩壊する。
離婚したくないのは、そういうことです。
(参考文献)
自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
- 作者: 狩野力八郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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変なあだ名で呼ばれる子ども
最近キラキラネームというのが増えてきたという話を聞きました。
と、ある話では「知美亜」とと書いて「しるびあ」と名づけようとして両親に全力で止められたというのを知っています。
(どうやら日産自動車のファンだったようです)
さて、今回の話ですが、あなたは親に変なあだ名で呼ばれたことはありますでしょうか。
私は幼少の頃「小馬鹿(しょばか)」と呼ばれていました。
もちろんそんなあだ名ですから、「自分は馬鹿なんだ」と思いこんでしまっています。
これも立派なモラルハラスメントです。
もし「あなたは本当できない子ね。産まなきゃよかったわ」なんて言われて、「勝手に産んだのはお前だろうが!」と反論できる関係ならまだしも、完全に委縮して自分はいらない子なんだと思ってしまう関係だと、モラルハラスメントになるでしょう。
それから15年以上経過し、私は成人しました。
そこで私は19歳の頃に出会った大きなモラルハラスメントによって精神科病棟に入院していた私は
「私が本当の馬鹿であることを証明するために知能検査をしてくれ」
と頼んだのです。
すると……。
自慢ではありませんが「IQは125」でした。
当然親はそれを聞いた途端、「あんたは頭いいのに何故本気を出さないの?」と聞きます。
散々馬鹿馬鹿言い続けて、自分は本当に馬鹿だと思っていたのですから本気も何もありません。
こうして何かと親に言われている方はいらっしゃると思います。
でも考えてみてください。相手は親です。
これが師匠や先生なら反抗できない部分も生じますが(でも反抗するべきところは反抗するべきです)、家族は多少反抗したところで、縁は簡単には切れません。
あまり非行を助長することは書きたくありませんが、
何回か殴り合いの喧嘩して、家出を繰り返して、思い切り反抗してください。
それができないなら、モラルハラスメントは成立していると考えていいと思います。
モラハラ私の場合
私の場合は、仕事上?でした。
最初は私は作曲を趣味としており、某音楽ゲームの楽曲提供をしていました。
とある男性にいきなり「お前の曲を出せ」と言われ、何も考えずに私は1曲有名な曲をリミックスした曲を出しました。
すると、
「お前、センスある!」
と言って2年契約することになりました。彼が私のプロデューサーになるというのです。
しかし、契約書は帰ってきませんでした。
それからというもの、彼にマネージメントの基本を教えてもらったり、彼のために翻訳作業をしていたりしていたものの、よくよく考えたら彼の
「面倒見てやっているんだ精神」
をくすぐっていたのだと思います。
しかし私は年が明けた時に無理がたたり、過労で入院することになりました。
彼は最初は驚いてはいたものの、「いってらっしゃい」と言っていました。
退院後……。
元気に退院したことを報告しようとパソコンを開けると、何かおかしいのです。
「お前は最低な奴だ」
「あんたなんて彼女じゃない」
「俺はお前に騙されていたんだ」
そんなメッセージを残して、友人がみんな着信拒否してしまっていたのです。
私は入院していて、通信手段がないのに、この有様です。
恋人にも見放されました。
(「お前の良いことなんて信じないが、悪いことならとことん信じてやる^^」みたいな言われ方をされたこともあります)
すると、その男性が私の友人を狙って交流を図り、事実無根の悪口を吹き込み、私の人間関係を操ったのです。
私は元々「憎まれるぐらいなら、死んだ方がましだ」と考える人間です。
実際の話、何回も自殺行為をしました。しかし、死に切れませんでした。
私の一番のショックなことは、
とある人の夢を壊してしまったこと。
それによって「神も仏もいない」という虚無的な考えに陥らせたこと。
そしてその人が「私と関わっている」というだけで嫌悪するぐらいに私を嫌悪していること。
私はその人に許してもらおうとは思っていません。しかしこれだけは言います。
「長年の私の言葉より、いきなり現れた得体のしれない奴の方を信じるの?」
「私が貴方を騙して何の得になるの?」
と。
私は結婚しました。
それはこのモラハラから唯一、「加害者から騙されていたんだ」と気付いた人です。
私のPTSDは7年以上経った今でも治りません。
でも彼1人だけ帰ってきただけで私は生きることができます。
私は誤解によって呪われ続けるでしょう。
そしてこれがモラルハラスメントだと知ったのは、私が精神的に病んで大分経つ、数年後の話でした。
加害者は、「私のせいで会社が潰れた」と言っており、そもそも会社が動いていたなんて知らされていない上、何も聞いていません。
その上での理不尽な復讐に私はなんとも言えません。
私は届け続けます。嫌われようが、呪われようが、復讐しようが、私は戦います。
モラルハラスメントをもっと知りたい!場合
私はインターネットやWikipediaなどでささっと検索するのはあまりお勧めしていません。
何故なら彼らは専門家ではないからです。
私も被害者の目で見ることはできますが、専門家ではないので大仰なことは言えないのです。
この時は是非「モラルハラスメント」という言葉を作ったマリー・フランス・イルゴイエンヌさんの「モラルハラスメントシリーズ」を読むのが一番だと考えています。
- 作者: マリー=フランスイルゴイエンヌ,Marie‐France Hirigoyen,高野優
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1999/12
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ちなみにこの本を宣伝したくリンクを貼ったわけではありません。
他のモラルハラスメントの本よりも一番頼れるから、という理由でこの2つを挙げました。
~もっと簡単に知りたい~
その場合は「精神的嫌がらせ」を受けたかどうか?で考えてみてください。
しかし、この場合はもっと吟味する必要があります。
「○○ちゃんが私に『バカ!』って言ってきた!モラルハラスメントだ!」
となりますと何でもモラルハラスメントになってしまいます。
要は、定義が難しいということなのです。
その上で、じっくり読んでみてください。
近くの古本屋、新品でも近くの本屋さんで販売されていますので、読んでみてはいかがでしょうか。
私たちの狙い
さて、何故私が「Ambitious Bird」を開いたかと言いますと、
日本にもモラルハラスメントに対する法律を作ろう
という非常に野心的な(?)考えをもって作られました。
Ambitious Japanという曲名があります。TOKIOの有名な曲ですね。
私はそれに対して、特別な思いがあったのです。
望み(Hope):傷が癒える希望を持てるようになる
光(Light):モラルハラスメントの闇の中から抜け出す光を作り出す
木魂する(eco):私たち被害者の叫びを世の中に届ける
という考えを持ち作られました。
もちろん、私はこんな野心を持っていながら、地味なことをしようとは思っていません。
時にはアンケート、下手したら署名活動すらするかもしれません。
もう泣き寝入りはさせません。